お財布と相談しながらも良い双眼鏡がほしい部門は、
8倍25mmの双眼鏡の中でも光学的に優れていて、
20mm級全体の中では比較的大きめで安定して見ることができる
操作性も重視した双眼鏡です。このためコンパクトに折りたためる
とかそういう便利さはなく、300g以上の本格派です。それでも
30mm級にくらべれば持ち運び時は楽だしお値段も安くなります。
うっ、一番難しい商品からスタートです。KOWA BD 25-8 GR
この商品の特徴を知るためには、そのブランドと認知度を知ること
から始めなくてはなりません。製造及び販売元の興和光学株式会社は
有名な興和グループの関連企業です。製品情報でもいきなりPROMINAR
という括りなっています。スポッティングスコープ・双眼鏡のことですね。
でもPROMINARを名乗れる商品は全部ではなくて、KOWA BD 25-8には、
PROMINARの冠はつきません。現行のBDシリーズで無印はこれだけです。
双眼鏡の発売がいつからされているのかはわかりませんけど、
ほんの少し前は、既に生産終了品のBD42とBD32、このBD25の3つだけ
のラインアップだったような気がします。話がちょっと前後しますが、
スポッティングスコープはすごーく昔から作られていて、欧米でも人気
があり、フローライト・クリスタルを搭載したモデルも発売したりもして
その評判を知って、バードウオッチングをする人にも広まっていきます。
PROMINARはいつしか高性能スコープの代名詞のように呼ばれることになり
KOWAの製品は鳥関係者の中では特別なポジションにまで成長したのです。
特にBD32-8は野鳥ファンに今も愛されている評価の高い製品なので、
同じシリーズというよりも実績も含めたKOWAのブランドに意味があります。
どういうことかというと、双眼鏡自体がバードウオッチングの象徴のような存在
であり、それに加えてさらにKOWAブランドの製品を探鳥地以外で持っている場合
知っている人なら必ず話題に上がります。なので上記のことをまったく知らないと
困ってしまうことがあるかもなので、どうでもいい人は選ばない方が無難です。
もちろん、フェーズコートや誘電体多層膜の高反射率コーティングを施したり
様々な技術も投入している高級機なので普通の小型双眼鏡とは違います。
嗚呼、如何でもいいことをまたしても長々と書いてしまいました。
有益な情報としては、もうすぐSVシリーズの25mmが発売されるので、
見比べてみたい人は少し待ったほうがいいです。たぶんSVシリーズなので
値段も半分ぐらいだと思います。逆にいえば、性能面では少しランクが落ちる
ことが予想されますから、BDをこのタイミングで買ってしまうのもありです。
PROMINARがついている新しいBDは中国製です。性能的には変わらないですが、
そういうのがとても気になる人は、旧製品を手に入れるのは難しくなります。
新しいカタログには、KOWA BD 25-8 も載っているので継続販売だけど、
いつなくなってしまうのかわかりません。BD32-8 はもう売っていませんが、
昨年確認したものは日本製でした。くりかえしになりますが、もしこの理由で
KOWA BD 25-8 を選ぶ人がいるとすれば必ずメーカーに確認してください。