価格を重視した30mm級の本格双眼鏡なら部門
2台目の紹介は、Nikon PROSTAFF 7S 8x30 です。
すごく小さいです。カタログ数値的には長さや幅は、
モナークの42mmとかにくらべると、1,2cmぐらいの差でしか
ないのだけど、実物をみてみると、ちょうど子供用の服を
見てるかのように、ミニチュアのおもちゃぐらいに感じます。
NIKON 10×25 HG D CF を広げた状態とくらべてみても、
やっぱり、1,2cmぐらいの違いしかなく超コンパクトです。
後で紹介するはずの、MONARCH 7 8×30 と多少かぶるけど、
この小ささと軽さは他にはない魅力で、もうこれだけでも
かなりの高ポイントで、しかもMONARCH 7 8×30 の半額です。
手の大きな男性の場合、この小さいというのがむしろ弱点に
なるかもだけど、小型双眼鏡のように包みこむようにして使えば
2軸式のように鏡胴が動いてしまう心配もなく使いやすいです。
この双眼鏡なぜかいつも、10×30 の方が展示されていて、
8×30 を見たのは最近のことだけど、どちらもこの価格帯としては
トップクラスです。双眼鏡は少しぐらい古くてもあまり違いはない
と感じるのは、ある程度高級品に限られるのかもと考え直すほど
良くできています。NIKON 10×25 HG - Hydrornisの日記で、
10倍双眼鏡は癖があってちょっと使いにくいと感じる人が多いので
おすすめできない云々と書いてます。もし10倍を選択するなら
40mm級以上の方がいいと今でも思っていますが、PROSTAFF 7S
に関していえば、10倍もありです。実は、30mm級サポートガイドで
紹介する双眼鏡は、CANON 10×30 IS 以外は全て8倍で、この機種以外
すべてが実視界7.5°以上のものばかりなのです。PROSTAFF 7S 8x30 は
6.5°なので外しておいたほうがいいかなあ、とも思っていたのですが、
10×30 との合わせ技で、あえてエントリーさせたのです。
よくよく考えると、このブログで双眼鏡の部分を読んでくれる人は
少なくとも1つ以上は所有していると思われ、例えば7,8倍の好きな人が
ちょっと試しに10倍を買っちゃおうかなというような場合だと、
PROSTAFF 7S 10x30 は絶好の機種ですし、もしそうじゃなくて、
最初の本格双眼鏡として、お値段も控えめなものを希望するのであれば
やはり8x30 のほうが安定した見え方をするので楽に使えると思います。
PROSTAFF 7S は、ニコンの双眼鏡の中では最近発売されています。
http://www.nikon.co.jp/news/2013/0129_prostaff3_10.htm
http://www.nikon.co.jp/news/2014/0128_prostaff5_01.htm
http://www.nikon.co.jp/news/2014/0514_prostaff7s_03.htm
たぶんまた、MONARCH の方でも説明すると思われますが、
新しいニコンの双眼鏡のシリーズは、上から、7,5,3 となっていって
PROSTAFF 7S 8x30 は、ただの「7」ではなく、「S」の付く「7」
なのです。この先どんな製品展開をしていくのかはわからないけど、
現時点では、ただの「7」じゃなくて、比較的お求めやすい価格帯の
PROSTAFF シリーズの中にあっても特別な仕様の、「7S」なんですよ。
という気持が込められていると思うのは考えすぎなのでしょうか?