Nikon 8×32HG L DCF

ブランド嗜好で見え方にこだわるなら部門

最初の紹介は、Nikon 8×32HG L DCF です。

またしても登場してしまいました。

HGシリーズについては、

NIKON 10×25 HG カテゴリーの記事一覧 - Hydrornisの日記

Nikon 8×20 HG L DCF - Hydrornisの日記 あたりで、

相当にくどく書いているのですが、その集大成というか

HGシリーズの全6機種の中で、たぶん最も良くその性格がわかる

のが、Nikon 8×32HG L DCF だと思います。

 

Nikon 8×32HG L DCF が発売されたのは、

Nikon | ニュース | 報道資料: ニコンハイグレード双眼鏡「HG Lシリーズ」の発売について

ですが、これは環境対策の強化と42mmの統合の意味合いが強く、

Nikon | ニュース | 報道資料: ニコン ハイグレード双眼鏡 「HGシリーズ」の発売について

が、実質的なデビューの日です。HGシリーズの元になったのは、

Nikon | ニュース | ニコン双眼鏡「8×42D CF」、ニコン双眼鏡「10×42D CF」の2機種を10月10日発売

なので、歴史は古く、それ以上前はニュースリリースがありません。

2002年6月15日は、Nikonが双眼鏡の老舗として本気になった記念日です。

 

Nikon 8×32HG L DCF は、今では当たり前になっているEDガラスのような

特殊硝材も使っていないし、高反射誘電体多層膜ではなく銀蒸着ミラーです。

質量も、32mm級としては少々重た過ぎる695gです。

デジカメであれば、最新技術を採用することで飛躍的に性能は上がり

10年以上前のモデルでは比較にならないほどの差になるのですが、

双眼鏡は違います。8×32HG は今でも8万円の価値がある見え方をします。

 

この辺の双眼鏡 = 30mm級ガイドの最後の5機種ぐらいになると、

完全に好みの問題とか信仰心の違いといった、わけのわからない世界に

突入してしまうかもしれない、本当に微妙な違いになってくるので、

見え方よりも見え味といった方がわかりやすく、各社の味付けの差を

良く味わっていただくのが、正しい双眼鏡の楽しみ方となるのです。

 

特に30mm級は、40mm級とくらべて性格が極端に異なることもなく

ほんの僅かな違いなのですが、このほんの僅かな部分のこだわりこそが

双眼鏡えらびでは最も大切なところで、

なるべく慎重な記述をすることを心がけています。

小型双眼鏡これまでのまとめ - Hydrornisの日記

30mm級双眼鏡の進捗 - Hydrornisの日記 で

言い訳しているように、このブログは完全に好みを優先してしています。

 

思い切って告白します。もしかすると最大の関心事かもしれない、

Nikon EDG 8×32 との印象の違いで表現しようとすると、

あまり変わらないかも??

世界中の、Nikon EDG 8×32 ファンの方々ごめんなさい。

でも、Nikon 8×32HG L DCF の実力を最大限で表記するとしたら

これ以外思いつかなかったのです。

 

Nikon EDGシリーズの名誉のため、EDGがどんなに素晴らしいのかは、

Nikon | ニュース | 報道資料:ニコン双眼鏡「EDG(エッジ)」シリーズの発売について

の報道資料のように、最先端の光学技術を結集した最高級双眼鏡です。

本当です。この双眼鏡を世界一と評価する人がいても不思議ではありません。

 

ただ、Nikon 8×32HG L DCF もまた、世界最高レベルの双眼鏡なのです。

完全に思い出補正も加担しているのですが、他に説明しようがないのです。

それぐらい飛び抜けた性能を持っている双眼鏡とくらべることができるほどの

の完成度の高さを誇る双眼鏡なので、実物で判断することを推奨いたします。

そのレベルは、是非とも、自分の眼で観て、触って、感じてみてください。