精霊の守り鳥

今週の鳥さんギャラリーは青い鳥なので、

今日の1枚は、かなり思い切ってアオバネヤイロチョウです。

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もちろんオリジナルも保存していますが、

ノートリ、ノーレタでは、鳥さんが見つからないぐらいです。

現地からの報告の際に、メールで確認できるようにしたものです。

 

高知県の県鳥に指定されているヤイロチョウに似ていますが、

配色が少し違っています。でもこの独特の姿勢は同じです。

この画像からでは、その魅力を伝えることは難しいけど、

とにかくもう会えただけでも幸せ指数が120%なので、

その時の衝撃を思い出して脳内再生するためにも、

あえてそのままで、展示することにしました。

 

状況的には、ここは浅い森というか、

大きな森の入り口に隣接する飛び地のようなところで、

比較的見通しが良い場所なので、普段は森の奥にいるはずの

鳥がなぜここにいたのか今でもよくわかりません。

 

画像からは分かりにくいのですが、ほぼ逆光の位置で、

かなり近づいてから、ようやく気がついたのです。

何度も双眼鏡で確認しました。カメラも持っているので

そこで直ちに撮影を開始すればよかったのですが、

なんかもう目が釘付けになってしまいました。

 

かなり長い間眺めていました。その後まるで小鳥の方から

促されるように、シャッターを切りました。

常識的に考えればそんなことはありえないことで、

その音に反応して飛び立ったのだと思いますが、

完全に視界からは消えず、かなり離れた位置にとまります。

 

そのまま追いかけていくと、本当に森の中に迷い込みそうな

雰囲気です。実際にはまっすぐ行くことができないところなので

一度逆方向から森を出なければならず、回り込んでそのあたりまで

行ったのですが、再び姿を見つけることはできませんでした。

 

あのまま進むことができていたら、今頃は森の住人になっていた

のかもしれません。翼のなき者はこの先に進むべからず。

タイトルは、もちろん上橋菜穂子さんの作品から拝借しています。