35mm判換算8000mm

またしても日曜日がやってきました。

そうです。そうなんです。Nikon COOLPIX P900 です。

既にもうお腹いっぱいの人もいるかもだけど、

週末になると、Nikon COOLPIX P900 の検索をするのが

習慣になりつつあり、定点観測をしている気分です。

 

たぶんお家に、Nikon COOLPIX P900 があったら

これほど多くの作品を見ることもないし、

使うことだけに専念してしまうので、

新しい魅力を発見するにはもっと時間が必要になります。

発売から一カ月以上は経過しているので、

もはや、もの珍しい視点でクローズアップされるのではなく

これからの連休をひかえて実践の準備が整っています。

 

Nikon COOLPIX P900 が突出している性能は、

光学83倍ズームで2000mm相当はもちろんなのですが、

おそらく感じられるのは、手ブレ補正全体の仕組みです。

これまで常識なら、月のクレーターを手持ちで撮影しようとは

考えもしなかったと思います。でもそれを軽々とワンショットで

写しだしてしまうのは、ホントにもう大発明ですよ。

 

月食の赤い月 - Hydrornisの日記

みたいな、のっぺりした画像ではなくて

ちゃんとボコボコしているのです。

よそ様の作品に直接リンクはできないので、

探して見ると良く違いがわかるのですが、

 

焦点距離1428mmになっているので、

デジタルズーム8000mm相当の撮影です。

月食の赤い月 - Hydrornisの日記 は、

8.56mm×30倍の256.8mmで、

合成焦点距離だと1240mm相当です。

 

35mmフィルム換算で8000mmといったら、

D4S + AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR

の10倍切り出しと同じですよ。もっとわかりやすいように

AF-S TELECONVERTER TC800-1.25E ED も装着すると

現行では最強となる1000mmなので、8倍です。F7.1です。

D4Sは、4928×3280画素ですから、8倍に切り出すと、

わずかに、616×410の領域を拡大したことになります。

 

野鳥撮影の定番、D7200 + AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR

ならDX1.5倍とクロップ1.3倍にしてやっぱり1000mm相当です。

D7200クロップは、4800×3200画素なので8倍で切り出しだと、

やっぱり、600×400の部分が画面いっぱいに写ることになります。

 

なんかもう比較対象が訳がわからなくなってきましたが、

上記の超ド級のシステムを、手で持って使うことは難しく

月のクレーターを写してみようとは考えることもないです。

 

とにかく、そのようなとんでもない世界をたった一台で

気軽に楽しむことのできる、Nikon COOLPIX P900 の登場は、

見る者を驚かせ、持っている人は面白くてたまらないと思います。

 

宇宙に行ったことのある人はまだとても少数の選ばれた人です。

でもその映像をみることや、お話を聞いたり読んだりすることで

それぞれにも、遠く離れた宇宙の姿を夢に見ることができます。

現在では、様々な疑似体験をすることも可能になってきています。

Nikon COOLPIX P900 の見せてくれる世界もまた、

そういうひとつの可能性です。

 

Nikon COOLPIX P999999999 ぐらいが登場する頃には、

宇宙のどこかにきっとある、地球と同じ星に住んでいるはずの

もう一人の自分を、見つけることができるかも知れませんよ。