Fujinon XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

外寸 : ø65.0mm × 70.4mm / 質量 : 約310g

X-E1の標準レンズです。

Xシリーズ、初のズームレンズなので、

とても気合いが入った設計です。

ほぼ全域で期待通りの描写をしてくれます。

 

このレンズに不満を感じる感性の持ち主は、

迷わず、FUJIFILM X-Pro1 + 単焦点が良いと思われます。

 

最初のキットレンズは特別な使命が与えられます。

スマホやコンデジでは到底不可能な世界を表現できなくては

レンズ交換式カメラの存在意義がありません。

最も出荷本数の多い、このレンズで撮られた画像が、

世界中で良否の判断材料にされることになります。

なので、XF18-55mmは負けられないのです。

 

XF18-55mmF2.8-4 Rは、小型サイズらしいけど

装着時の見た目は、ちょっと大きいです。

でも広角側F2.8なので、ズームレンズとしては

かなり頑張りました。ちゃんとø65.0mmにしています。

Xシリーズはミラーがないので、撮像素子との距離が近いです。

XF18-55mmは、さらに内側にはみ出す格好になっていて、

バックフォーカス13.3mmです。参考までに、

XF18mmF2 Rの場合は、11.0mmまで寄せています。

 

無理をしてそうなのは、55mm側の方で、

前方が27.5mm前進します。操作は手動なのですが、

レンズは重いし、精度も確保する必要があるので、

結果、レンズ全体の重量は300gを超えました。

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本体の電池込み質量が約348gなので、フードまで合わせると

撮影時の総質量は約670gとなり、かなり一眼な重さです。

 

XFレンズには、絞りリングがあります。

単焦点には表記がありますが、ズームにはありません。

(新型のF2.8通しの赤バッチ高額ズームはあるけど)

その代わりに、1/3ステップが6°になっています。

(単焦点レンズは、1/3ステップが4°です。)

この辺の工夫にどんな意味があるのかは、

本当のところ良くわからないのですが、

かなり議論をした様子が伺えます。

 

レンズの絞りの A 、シャッターダイヤルの A

レンズ取り付け指標の赤印、これらはとても重要なので

赤字で表記してあるのですが、デザイン上

どうしても理解できなかったのは、XF でした。

 

でも実際の製品に触って思いを馳せると、

これは製作スタッフの気持ちなんだと感じます。

ズームだけど、XFレンズなんですよ!

 

赤バッチの、XF ZOOM とはちょっと意味が違います

これが営業部門のゴリ押しだったらかなり嫌かも。