センサーの生産

デジタルカメラファンには、

先週もう一つ大きなニュースがありました。

画像センサーを生産する大分工場(大分市)の一部をソニーに譲り、

主力の一つである半導体事業を再編成する。

こちらの売却額は、200億円規模となっていています。

SanDiskの買収額とは二桁ほど小さい事業売却となりますが、

デジカメ市場に与える影響は大きいかも知れません。

 

半導体事業に限らず、

ほとんどすべてのジャンルで再編は行われます。

でもデジタルの世界はスピードがちょっと速すぎるのです。

東芝の一連の問題は、褒められたものではないけど、

直ちに結果を出さなければ脱落してしまうのが当たり前に

なってしまうと、技術を育てる余裕すらなくなります。

 

記事に内容は微妙に対象範囲がぼやけていて

見方によっては、スマホ用のセンサーの部分だけが

売却の対象であると読めないこともありません。

 

東芝と富士フイルムが協力してセンサーの開発を

していたことは確実なので、それもソニーが引き継ぐのか

有機センサーの完成まではやり遂げるつもりなのか

引き際をきちんと示すことも、企業の姿勢としてはとても大切です。

 

資産売却と人員削減をするだけの構造改革でも

切り抜けることさえできれば、株主(というか一部の投資家)は

納得してくれるかも知れないけど、こんな時だからこそ

V字回復を実現させるミラクルな発想力で、

世界の東芝を演出して欲しいと考えたりしてます。