Annual Report 2015

富士フイルムの発表した

第2四半期決算説明会の資料を見ると、

カメラ関連事業の営業利益が124億円と2.7倍となっています。

www.fujifilmholdings.com

イメージング・ソリュージョン部門では、

欧米を中心に、インスタントフォトシステムの『チェキ』の

販売が大きく伸長して売り上げに貢献しているそうです。

デジタルカメラも販売台数は減少していますが、

Xシリーズの販売は好調に推移をしているようで

高級機へのシフトは、今のところ成功していることを

数字で示すことができています。

 

この決算報告書は見どころが満載で

富士フイルム的には、円安・ドル高の影響が、

全体としては、営業利益の減少要因になっているのも

興味深いところです。

 

先日発表された、

キヤノンの販売見通しの引き下げとは対象的です。

デジタルカメラの販売は下半期には回復を見込んでいたものの

縮小傾向は継続しており、レンズ交換式ですら3年連続の下方修正です。

こちらは自社レポートとしてはかなり悲観的で、

来期から始まる2016―2020年の5カ年計画は、

デジカメの落ち込みに対し、法人向け事業を強化する方針とあります。

 

株主的には、冷静な未来予想図と確かな方向なのだけど、

光学系ファンとしては、ちょっと複雑な気持ちです。