富士フイルムの発表した
第2四半期決算説明会の資料を見ると、
カメラ関連事業の営業利益が124億円と2.7倍となっています。
イメージング・ソリュージョン部門では、
欧米を中心に、インスタントフォトシステムの『チェキ』の
販売が大きく伸長して売り上げに貢献しているそうです。
デジタルカメラも販売台数は減少していますが、
Xシリーズの販売は好調に推移をしているようで
高級機へのシフトは、今のところ成功していることを
数字で示すことができています。
この決算報告書は見どころが満載で
富士フイルム的には、円安・ドル高の影響が、
全体としては、営業利益の減少要因になっているのも
興味深いところです。
先日発表された、
キヤノンの販売見通しの引き下げとは対象的です。
デジタルカメラの販売は下半期には回復を見込んでいたものの
縮小傾向は継続しており、レンズ交換式ですら3年連続の下方修正です。
こちらは自社レポートとしてはかなり悲観的で、
来期から始まる2016―2020年の5カ年計画は、
デジカメの落ち込みに対し、法人向け事業を強化する方針とあります。
株主的には、冷静な未来予想図と確かな方向なのだけど、
光学系ファンとしては、ちょっと複雑な気持ちです。