双眼鏡の比較

JBFのように光学機器メーカーが

一同に集まる野外イベントはなかなか少ないので、

双眼鏡ファンにとっては嬉しい機会です。

 

年に一度のお祭りなので、

双眼鏡を身につけて参加するのも

イベントを盛り上げる一種の仮装のようなものですから、

普段使いなれている双眼鏡を持っていくと

他機種とも直接くらべることができて楽しいです。

 

たくさんの双眼鏡を試すことが出来る場合、

これは何処をポイントにするのかで多少違います。

まずは、色やカタチのような見た目の部分だけならば

全ブースを素早く巡回するだけで簡単にわかります。

重さやフィット感、操作のしやすさ付属品の使い勝手なども

実物を触れば、だいたいの質感は確認が容易です。

 

でも一番気になるのは実際の見え方なので、

これはしっかりと覗いて見なければわかりません。

眼鏡をかけている人は、左右の視力がほぼ同じの場合が

多いので、視度調整リングが定位置であることを確認すれば

ほぼ普段使っているのと同じ状態で見ることが可能です。

問題は、裸眼の場合です。双眼鏡を使いなれている人であれば

素早く操作することもできるし、自分の目がどのくらいの

調整を必要とするか、わかっていると考えられますから

比較をする際に、支障のない範囲で試していると思います。

 

ちょっと判りにくいので、調整については

後ほど細かく説明したいと思いますが、

双眼鏡は精密機器なので、正しく使ってあげないと

印象が変わります。機種によって調整できる量も違うので

そこらへんも含めて、なるべく同一条件でくらべるには

ある程度簡略化した手順を決めておくと良いです。

 

お家の双眼鏡は、定期的に最適の調整位置を記憶しています。

幸いにも主力の双眼鏡は微調整で見ることができるので、

他機種を試す時は、まずは裸眼で視度調整0の状態にして

眼幅調整を行います。その後念のため双眼鏡専用の眼鏡を付けて

同じ目標を見て、違和感がなければ結果を記録します。

 

評価が目的ではないので、気になった双眼鏡は長くなるし

あまりたくさんの双眼鏡を一気に見ようすると、

とても疲れて、クラクラしてくることもあるので、

時間と体調も考えてほどほどにしておいた方が良いです。

 

JBFの会場は屋外の昼間ですから、

口径の差はあまり感じられないので天文ファンには

少々物足りないかも知れませんが、どうしても気になる人は

ブースにいる人に聞けば、別の機会をたぶん教えてくれると思います。