Build To Order デジカメ
BTOで各パーツを選ぶスタイルであれば、
購入者は、必要な性能に対して価値を判断するので、
かなり高額になっても目的が明確ですし、
最終的な製品の構成や、完成時のおよその質量も
シミュレーションができるようになります。
もちろんメーカー側にもメリットは多く、
実質上、直販になるので販売価格がコントロールできます。
今でもApple社の製品などはかなり規制すれすれの
販売方法になってはいますが、
完全なオーダーメードになってしまえば、
それなりに高価な買い物になってしまうかもですけど、
どんな構成にするのかは購入者が決められます。
いちおうコンデジ設定ですから、
単焦点もしくは望遠側2,3倍では普通の人には不便なので、
基本となる最初の構成は、高倍率ズームでしょうか。
でも、24mmスタートだと、望遠側の画質が
少々物足りなく感じることもあります。
販売戦略上、○○倍ズームと宣伝することも
出来なくなるので、このバランスは難しいです。
デジスコの利用者あれば、
最初から光軸が正確な製品として、
レンズ一体式のデジタルカメラの方が、
美しい画像を期待ができるし、
オートフォーカスの精度も高くなるので、
歩留まりもかなり向上するものと思われます。
手持ちが可能なコンパクトカメラなら、
より自然な見え方の光学ファインダーが使いやすいけど、
見え味にこだわるほど大きなプリズムが必要です。
記録に残すことだけが目的ならば、
ドットサイトだけでも導入は可能なので、
望遠側重視のカメラであれば、
その辺も割り切って軽量化もありです。
こうして書き出してみると、
やはり一眼レフカメラは重たいこと以外、
とても使いやすい製品であることを改めて認識します。
この点、本体の重量を軽くすることを目的として、
ミラーレスカメラが生まれ、利用者も増えてきたわけですが、
軽量化を求めて辿りつく先は、
レンズ一体式のカメラになってしまいます。
NIKON COOLPIX P900 は、焦点距離が357mmですから、
1/1.7型センサーを搭載した場合、
4.6倍なので、最望遠側が1620mmになります。
コストを抑える(=もしくは画質を向上させる)
ために、3倍のズームに選択した時は、
540mm~1620mm の極めて対象が限定されたモデルとなります。
このぐらいの領域になるとEVFでも難しいので、
ここもすっぱり取り外してしまいます。
このモデルの最終形態を考えてみると、
おそらくはライフルスコープのようなカタチになると思います。
手持ちで正確に目標を捉えられるようにすると、
ほぼ射撃用のライフルになってしまいます。
ミリタリーファン及び本職の方には喜ばれますが、
日本国内で使ったらおそらく通報されて大変なことになるかも。
アメリカなら護身用として爆売れする可能性もありです。
良く考えてみると、こんなことはその世界では、
たぶん現在も開発中の分野であり、
実際には極秘のうちに、
悲しい道具として使われているのかも知れません。
落とし所が判らなくなってきましたが、
あまり本気で優れた製品を追求してしまうと、
危険な方向に利用されることが想定されてしまいます。
残念ながらも世の中の大発明は多くが元々が兵器なのです。
双眼鏡などはまさにそのような歴史の中で進化してきた道具です。
高性能な小型双眼鏡を普通に手に入れることができるのは、
非常に恵まれた時代だからこそ許されている自由なので、
この平穏な時間がいつまでも続くこと祈っております。