WORLD PREMIUM BORDEAUX

最も入手困難だったのは、BORDEAUXです。

これにも基本となったワインが存在して、

Baron de Lestac Bordeaux Rouge

極めて流通量が多いのでスーパーにも売っていて、

失敗しないワイン選びのファーストチョイスになっています。

 

Baron de Lestac Bordeaux Blanc の方は、

個性的な酸味で少しだけ飲み手を選ぶのですが、

どちらも入手が容易なワインとしてボルドーらしいです。

 

WORLD PREMIUM バージョンは、

わずかに数百円の違いで、完全に1ランク以上の品質なので、

少々反則気味の大サービス設定になっています。

ボルドー/ボルドーしたワイン(左岸のワイン)

は、伝統を重んじる限られた人のだけの味わいなので、

これを再現してもあまり喜ばれないと思います。

 

今回、Saint-Émilionを選んでいるのは価格の問題ではなく、

日本人の嗜好を良くわかっての選択のように感じます。

このワイン最大の特徴は、今がまさに飲み頃。

それはもう繊細で、開けた瞬間から気分はおフランスです。

 

これと同等の高凝縮ワインは、通常はこの値段では買えないです。

完成度が高いワインほど品質への影響を受けやすくなります。

輸送中の全ての過程においてダメージを防ぐためには、

気を配らなくてはならない多数の壁が存在します。

 

それを当たり前のようにやってしまっているのがすごいです。

ワイナリーで飲むワインには負けるでしょうけど、

このレベルをコンビニで買って味わえるのは驚愕です。

もちろん通常品よりも格上のグレードになってはいるのですが、

このチャレンジによって残した功績は相当あると考えます。

 

WORLD PREMIUM の中では飛びぬけて繊細です。

他のワインは数日、変化を楽しむことが十分に可能ですが、

BORDEAUXだけは翌日からバランスが崩れ始めます。

この辺りの性格を表現しているのも素敵です。