WORLD PREMIUM CHIANTI

キャンティは、最も偉大な庶民のワインです。

よっぽど運が悪くない限り、はずれを引く事はまずないです。

イタリアンレストランが日本で流行るのは必然的です。

キャンティはイタリア料理そのものです。

 

以前、

hydrornis.hatenablog.com

でも書いているのですが、

イタリア人と日本人は、食べ物に関してだけは、

世界有数レベルのこだわりがあります。

反応はだいぶ違いますが、食事がまずいと不機嫌になります。

 

もちろん高級食材に興味がないわけではないのですが、

値段とはあまり関係はなくて、身近な食べ物ほどうるさいです。

日本人:「一番おいしいのはお家のカレー!」

イタリア人:「一番おいしいのはママの作ったパスタ!」

絶対的基準が家庭料理にあるのです。

 

ワインがまったく遠くの方にいってしまったので戻ります。

安いから美味しくないでは決してすまさない性格です。

キャンティは価格帯に相当な幅があるのだけど、

日本でフルボトル298円でも結構いけます。

 

現在の常識なら税込980円ぐらいが妥当なラインですが、

ここから100円UPするだけで、どんどん美味しくなっていきます。

CHIANTI CLASSICO "Castello di Brolio"  Barone Ricasoli

あたりだと軽く5000円以上は覚悟するのですが、

日常品ではない特別なワインです。

 

ようやく、WORLD PREMIUM CHIANTI の登場です。

シリーズ中、なぜか1440円に設定されています。

定価ベースのコンビニが価格を統一しないのは不自然です。

どうしても出来ない理由(こだわり)があったと考えられます。

 

WORLD PREMIUM は厳選されたワインばかりなので、

たった60円の差によって優劣を分けるようなことはないです。

おそらく、購入価格を設定して特別に発注をしたのですが、

最終候補が2本存在したのだと思います。

ひたすらコストを追求する世界で、

全プライドをかけてどちらも譲らなかった結果です。

 

このワイン最大の特徴は、まさにこの部分で、

日本人のツボを正確に分析して最高の仕事をしています。

すべてのワインは個性的なので、どれが一番美味しいかは別問題です。

もし作り手の担当者がそれぞれいて飲み比べているとしたら、

ためらいもなく自社のワインが一番と答えるでしょう。

それぐらい自信満々のワインたちです。

 

ワインは嗜好品なのですべての人が美味しいと感じるわけではなく、

それを承知であえて一番拒否反応が少ないのを選ぶのなら、

このCHIANTIを推します。これは同時に個性を否定する作業になるので、

複雑な想いもあるのですが、美味しいものに壁はないと考えます。