セゾン(ブルー)・アメックス

最初にクレジットカード持ったのは、まだ学生の時です。

その頃は、現在にくらべるとあまり普及してなかったと思います。

はじめての海外に一人で行く事になって、

文字通りの保険というか、お守りとして作ってくれた

それは、かなーりピカピカの家族カードです。

 

学生なので、カードが必要となるような場所は、

国内で訪れることはほとんどないのですが、

海外旅行はそれ自体が贅沢品なので、

持っているのといないのでは大違いです。

これは旅のスタイルによって、相当に異なると思います。

 

お金では買えないものはたくさんあります。

でも、持っていて使わないのと、最初から持っていないのでは、

選択の幅も見られる世界にも、少々差があることを

知ることができます。

どちらがその人にとって重大なのかの判断は難しいですが、

それらも全部含めて、何もかもが貴重な体験です。

 

どう考えても身分不相応なカードだったので、

その後は、年会費無料のセゾンカードにしています。

セゾンカウンターは、旅行者向けのサービスが色々とあって、

旅行代理店とは少し違うサポートメニューがありました。

デパート業界の雲行きが怪しくなるのと同期して、

業務範囲や内容も縮小していくのですが、

必要な人には、セゾンアメックスができたので、

アメックス・ブルー以上なら、さらに特化したサービスに変身です。

 

トラベルアシストは、内外ともに充実していて、

かなり複雑なチケットのリクエストでも抜群の対応です。

大手代理店では取扱いのないルートを格安で手配してくれます。

ただこれも近年は丸投げしてしまう状態が多くなり、

家族カードの付帯サービスも少し削られて、

以前ほどの特別感は薄れています。

 

その後、ネットショッピングが身近になってくると、

様々なカードが氾濫するようになり、

海外旅行は特別なものではなくなっています。

ポイント還元率が選択の基準のようになってしまうのは、

仕方のない成り行きですが、もう少し華があった方が楽しいです。

 

無料のサービスにすっかり慣れてしまい、

なんだか良くわからない会員カードが増えているのですが、

信頼を大切にするクレジットカードぐらいは、

少しだけ年会費を払ってもいいです。

海外旅行に関する各種サービスだけを重視するのなら、

必要な部分は、アメックス・ゴールドと同等の保障なので、

自分自身のお守りとして、今でも携帯しています。

 

アジアの小さなお店とか、地方都市のホテル等では

使えないことが多く、高めの手数料が必要な時もあるので、

これ一枚の場合、あまり効果が発揮されないのですが、

最初から何事もなければ使わないタイプの最後の切り札

としての役目を与えられている特殊任務のカードです。