ステップアップカメラ

このブログに訪問される多くの人は、

レンズ交換式のデジカメを既に持っている上に、

たぶん複数台所有していると思われます。

hydrornis.hatenablog.com

今開催中のCyber Monday の影響もあるけど、

スマホで撮影する楽しさに目覚めて、

もっときれいな写真を撮りたいと考える人は多いです。

はっきりわかるほどの画質の向上を狙えば、

一眼レフカメラが手っ取り早いので、

入門キットが一番売れているのは間違いないです。

 

でもやっぱり、本体 + レンズ なので、

さっと取り出して写すのでは間に合わない事が多く、

ななめがけにしても荷物を一つ増やします。

ミラーレスになって少しオシャレになったけど、

アクセサリーとしては重くて大き過ぎます。

 

そんなわけで、ちょっとだけ良く写るほどほどの機種が

年々少なくなってきている中、

FUJIFILM XQ2 は絶妙の価格帯だったので、

あっという間に売れてしまったのです。

不思議なのは、PENTAX Q-S1 が同じ値段でも

今も売れ残っている事です。

 

この2機種は、画質的には拮抗するデジタルカメラです。

設計思想が全く違うといえば仰る通りですが、

どちらも大々的に展示される機会が少ない商品なので、

かなりオタク向けの印象があります。

通年デジカメの動向をチェックしている人しかわからないので、

処分価格にまで降りてきても判断が難しいのです。

 

メーカーが推奨する気楽に連れて行くカメラは、

現在では、1インチの高級コンパクトになっています。

ただこれらはレンズ交換式入門機より高価なので、

ステップアップカメラになりにくいです。

 

結局何が言いたいのかというと、

フラッグシップを頂点とした製品展開では、

カメラを趣味する人以外の選択肢がばっさり抜けていて、

他のジャンル同様、若者のカメラ離れが明確です。

売れない理由をスマホのせいにしても、

肝心の買える商品がないのだから。