再び富士フイルムの製品に戻ります。
本日の一台は、高級レンズ一体型カメラ
FUJIFILM X100Fです。
このカメラ初号機発売は、2011年になっていて、
以後2年ごとに、新製品がリリースされ今回で4代目、
型番も"F"になっています。決してFinal ではないですよ...きっと。
この命名法だと次は苦しいので、"V"が2019年かな。
大ヒット商品ではないけれど、
X100は、デジカメ販売がピークを過ぎた翌年の発売です。
APS-Cサイズながらも1230万画素の撮像素子を搭載
その当時の常識をひっくり返した銘機種です。
最初は玄人層に受け入れられたので、
他社からも次々と、APS-Cサイズ28mm相当品が出て、
一時期わりと盛り上がっていたのですが、
最後に残るのはやはりX100なのです。
このカメラの所有層は撮影枚数があまり多くないです。
街に出て積極的にストリートフォトを楽しむタイプではなく、
年数回の行事や、身近な季節の移り変わりなどを、
のんびりと記録するような利用が似合います。
そんなわけで良いモノを選んでずっと使い続けるのもありですが、
固定客の相当数は2年に一度なので買い換えもしてくれます。
レンズの焦点距離(ここでは35mm換算も含む)には、
自分の画角というのが存在します。
好き嫌いも含めて、基準となる焦点距離が決まっているのです。
カメラ歴が長い人は、50mmが基準の人がわりと多いです。
広角は、28mm派と35mm派にわかれるのですが、
デジタルカメラでは、35mmの方がより標準に近いです。
当然X100は、35mmが基準となっている人が選択するカメラなので、
他にライバルは存在せず、28mmの方が選択肢は多いのです。
28mmだけを自分の画角としている人は少数派です。
多くはズームの方が便利に感じると思います。
非常にターゲットが明確なので、
X100を存続させる唯一の方法は変わらない事です。
変わらないというのは、同じ仕様のまま売り続けるのではなく、
現在の雰囲気を壊さない事が大切です。
今回は充電池の変更という大改革があったのですが、
撮影時質量が30g増加でどうにか収まったのでセーフです。