コンデジズームの設計

さて、肝心のLX100の描きだす画像について

これは何を基準にするかで評価に少し差が出来ます。

お家の場合、LX5の代替機となるので、

完全に土俵の違う描写性能です。

 

LX5君の名誉のために付けくわえると、

彼はCCD搭載の最後のハイエンドコンパクトなので、

きめ細やかでなめらかな破綻のない優等生です。

むしろ現在のデジカメで表現することができない

コンデジ特有の世界を描く最終モデルです。

 

LX100は、世界で初めてフォーサーズ規格と同じ

4/3型MOSセンサーを搭載、大口径F1.7-2.8レンズを採用した

最初のコンデジであり、もしかすると最後のモデルです。

対象となるのは、マイクロフォーサーズなので、

  • LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.
  • LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.

を装着したレンズ交換式と比較となると、

それぞれレンズ単体でLX100が買えちゃう値段です。

もし仮にこれらと同等な描写で撮影が可能なレベルだったら、

レンズ交換式カメラ市場は困ったことになるので、

そこまではいかないぐらい加減をしています。

 

実際に、どれぐらいの描写するのかは、

例によって、個人サイトの作例を探してください。

印刷物であれば、LX100のカタログはさすがに本物なので、

これを見ても描写が甘いと言い切れる人は大人物です。

 

このレンズは、コンデジ用に最適化されているので、

開放からピークに近く絞り込んでも切れ味の変化は少なく、

大口径交換レンズの特性とはかなり違う設計です。

ズームも広角端と望遠端の全域が同じレベルを維持しています。

かなりの高級ズームでも望遠端はなだらかに低下します。

 

これだけ書くと神レンズになってしまうのですが、

解像力がアップする事もなく、周辺光量落ちは絞っても変わらず、

良い意味でも、悪い意味でもコンデジらしい仕上がりです。

ただ、コンデジ搭載のズームレンズとしては、

最高級の素晴らしい出来だと思います。