ソニーの製品はソニーらしく、
ソニーっぽいほど良く売れる製品になります。
今この時代にのんびりしている感じもするのだけど、
だからこそ今ここでらしさが必要なのです。
単純にいえば、これがブランドというものです。
ブランド価値に縛られると自由な発想が難しくなりますが、
ここは技術うんぬんではなく、ソニー製品に対する愛情
がにじみ出ているモノは愛されやすいのです。
お客が買いたいと思うのは、
SONYらしさが確実に伝わる商品です。
超ピンポイントで具体的に言葉で説明するのなら、
他社の製品よりも25%高くても選ばれるモノ
であって、その理由がはっきりとわかる技術が必要です。
同等品が同じ価格で売られているのならば、
SONYがお買い得に感じる製品を作ることが仕事です。
ソニーが一時期低迷していた理由はまさにこの部分なのです。
まったく同じ商品をソニー価格では売れない現実に気づいたのです。
会社が大きくなり過ぎると、こんな簡単な仕組みを
理解できなくなったりするのです。
外注のエンジニアの協力やアナリストの分析も必要なのですが、
一番大切なことを人任せにしては出来るはずもないです。
SONYのビジネスモデルは極めてわかりやすいです。
わかりやすいけど他社には絶対マネが出来ない!
言うのは簡単だけど、実際には想像もつかない難問です。
でもそれをやってきたのがソニーという会社です。
当然期待して(されて)います。
その期待を遥かに超えてくれると嬉しいです。