クリアな光学像によるフレーミング

このブログは、四角いカメラが大好きです。

見た目の嗜好もかなり重要ポイントになるけど、

過去に何度か書いてるとは思いますが、

左目でファインダーを覗いた時、窮屈にならないから。

 

元々は右眼がききめでファインダーに拘ったカメラを好んでいたけど、

10年ほど前に見えなくなって、現在も完全には結像しないです。

最初は近所を歩くのも、かなり危っかしい感じでした。

人間というのは精密にできていて、少し不自由になるとわかるのですが、

同時に、結構アバウトなところもあって、歪んでいるはずの実像が、

慣れてくると、ちゃんと直線に見える信号を送るのです。

 

今では眼鏡を装着すれば、通常の近視より弱い度数で矯正が出来ます。

ここまでくるのには相当の時間が必要で、特に最初の頃は、

意地なって右眼で撮影をしていたのですが、水平がまったくデタラメなので、

直線がわかる構図がとっても苦手というか避けるようになりました。

 

そんなわけで、その頃撮影した写真を公開する時は全て補正をしています。

諦めかけていた状況を変えてくれたのは富士フイルムのデジカメです。

左目を使うことで、真っ直ぐな写真が撮れるようになったのです。

両眼視はできないし、撮影時の見た目が少しカッコ良くはないのだけれども、

撮影した画像に映り込むことはないので特別に気にすることもないです。

 

α7Ⅱは、アイレリーフが28mmあるので、どちらの目で覗いても

不自然さがなく例外的に眼鏡者にとって使いやすい機種になっています。

撮影者が多く集まるところで良く見ていると、

縦位置グリップのついた大きなカメラを使っている人には、

意外と左目使いが多いので、単純に癖とか慣れの問題のようです。

 

最近はスマホで撮影される写真が増えてきたので、

縦位置の方が見やすいというか慣れているので自然に感じる

という人も多く、この場合逆手に構えると、

かなり複雑な格好になるけど、両眼で被写体を捉えることが可能です。

 

そもそもデジタルになって、モニタで構図を決められるので、

ファインダーを使う方が少数派で希少種になっています。

それでも富士のデジカメを好んで使うのは、

光学実像で見ることができる上に、機械式のレリーズ溝があるので、

自然なポジションで撮影できる配慮が嬉しくて楽しいからです。