お財布と相談しながらも良い双眼鏡がほしい部門
最後の、Vixen アリーナ M 8×25 は予算が5千円ぐらいのコース
この商品は、価格.comでもヨドバシ.comでも、売れ筋ランキングの
常連となっていて、実際とても売れています。店舗によっては在庫切れが
発生するので、突然値段が上昇したりもするので、双眼鏡にしては珍しく
価格が安定しない商品なのです。なので決算時などは5千円割れもします。
アリーナ M 8×25 は大定番のコンサート用ということで口コミで広まった
これまた双眼鏡としては特異な現象です。このポジションは以前では、
PENTAXタンクローの独壇場で、他にライバルといえる機種はなかったのです。
PENTAX 8×21 UCF R [ タンクローR 8倍 21mm ] は今でも常連ですが、
それ以前とくらべるとスリムになって、値段も少し下がり盤石の態勢と思われた
のですが、アリーナ M 8×25の登場によってトップを譲ることになります。
タンクローは、今でいうとPapilio 6.5×21 のようなふっくらしたデザインで、
対物径が24mmとかでもっと大きかったと思います。その頃のタンクローがもうない
ので記憶だけになってしまいますが、見え方はそんなに違うとも思えません。
上位にPENTAX 8×25 UCF WP もあるので、シリーズ化したかったのかも。
一方でVIXENのアリーナは、8×21 が主力で、アリーナ M 8×25は格上げです。
たった数ミリの違いも口コミサイトでは厳しく評価されたりするので、
小さくなって光学的には下がった印象のものと、大きくなって眼鏡に対応した
ものでは、どうしても後者の方が双眼鏡ファンとしてはおすすめしやすくなります。
これがコンサートに限定されなければ、屋外用としては、8×25 UCF WPも
選択肢になるので、小型シリーズ全体では、どちらも人気のシリーズです。
アリーナ M 8×25 は300gもあり、M 8×21 の170gのおよそ倍になります。
でもせっかく持っていくなら少しでも見やすい方がいいと思うのは当然です。
5千円級の競争は激しく、ダハタイプもたくさんあるので本当に難しいです。
この価格帯ではやはりポロの方が性能を出しやすく、その中で最も安定して
構えて手ブレも抑えられて、アイレリーフ18mmのアリーナ M 8×25 が、
一番人気なのは完全に口コミ効果が大きいと思います。正直にいえば、
このクラスの性能の違いをわかる人などいません。重要なことは、これらが
販路限定で売られている商品とは全然違う商品で、安いながらもちゃんとした
双眼鏡に必要な条件を満たしたものであり、いいかげんなお店で買ったもの
とは、購入時の情報収集や販売店の選択からして違っているわけですから、
たとえ5千円の双眼鏡であろうとも、選ばれたものなので積極的に使いましょう。