バードウォッチャーには色んなタイプの人がいます。
自然を直接肌で感じることができる場所に
生まれて育った人にとっては、
鳥を見て何が楽しいとの? いう人もいれば、
大地の恵みをとても良く理解している人もいます。
都会生まれの都会育ちなので、
当たり前のことに気が付くまでの時間が必要なのです。
何をはじめるのにも、遅すぎるということは決してないので、
ある日突然、自分の目で見る楽しさに目覚めます。
その後は、国内だけでは難度が上昇するので、
希少種を求めて、海外遠征をするようになります。
何というか、典型的なウォッチャーです。
とてもわかりやすいタイプなので、
極彩色の艶やかな鳥類を好むようになっていくのです。
この傾向は、カメラについてもまったく同じで、
メリハリのある階調や色彩に憧れてそれを追求します。
今でもよく、レベル補正やアンシャープマスクを
かけようとすることが多いのですが、
富士フイルムのミラーレス機で撮影したものに関しては、
補正系のアクションを使う機会は非常に少ないです。
これはたぶん、フィルムシミュレーションのおかげです。
購入した当初の頃は、たくさんのモードを使っていたのですが、
慣れてしまったせいもあるけど、X-E1に限れば、
ASTIAが完全に標準となっているからです。
軟らか系に好みが変わったのとはちょっと違います。
最初からちょっと不思議に思っていたのですが、
ASTIAは、色こそ控えめに抑えられている雰囲気だけど、
薄皮一枚剥がしたように、わずかに明るい表情を見せるのです。
かなり無理やりな表現だと、
色とびを抑えるためにマイナス補正をしたのに、
明るさ自体はむしろプラスの方向といった感じでしょうか。
人によって印象は違って見えるのかも知れないけど、
この思い込みが嗜好品の大事な部分なのです。