手ブレ補正を最重視する30mm双眼鏡なら部門
これも1機種だけですが、本日の紹介する双眼鏡は、
CANON 10×30 IS です。
サイトを見てみると、非常に多くのご注文を頂いており...
とあるので、既に発注している人はやきもきしてることでしょう。
CANON 12×36 IS II もお取り寄せになっていて買えません。
42mmや50mmは、在庫があるのですが、10万円超級になります。
CANON 10×30 IS の、販売開始日は1997/09/14 となっています。
EF300mm F4L IS USM と同じ年なので相当に古くからあって、
今もなお売れ続けているのなら、とてもすごいことですね。
この双眼鏡、実は最初の頃は全く売れなかったのです。
登場が早すぎたのか、大口径の方はある程度捌けたのですが、
10×30 IS は予想を相当に下回ってしまい、かなり大安売りして
定価の半額以下で販売されていた記録が各所に残っています。
そんなこともあって、今更急に増産することもできなくて
オーダーを抱えたままとても悩ましい状態にあるのかもしれません。
いっその事、新製品を出してしまい受注分は代替する覚悟ならば
一気に事は解決ですが、その後も売れ続ける確証はないので、
決断できないまま苦しんでいるのだとしたら、前に進んでほしいです。
キヤノンさまへのお願い - Hydrornisの日記 でも書いた通り、
この市場はとてつもない可能性があって、世界中から賞賛される
企業として、イメージ戦略と考えれば、安価すぎるぐらい名誉ある
事業になるはずです。目標とする営業利益にはすぐには現れない
予測もできるけど、そうだとしても企業価値は飛躍的に上昇します。
ああ、またやってしまいました。
CANON 10×30 IS は、当時としては最新の手振れ補正技術を
いち早く搭載したこともあって、外装とかにはあまりコストを
かけられず、耐久財としては他の双眼鏡とくらべると見劣りします。
でも見え方は、ISがoffの状態でもかなり高い水準で見えます。
ISがONの状態なら他を寄せ付けないぐらいの視認性で圧倒的です。
この双眼鏡は登場が早すぎたのです。双眼鏡売り場に展示ではなく
一眼レフと並べたら、どんな高級機のファインダーよりも鮮明に見え
店内で見ても、その実力は一目瞭然です。発売当時はデジタル一眼すら
なかった状況なので、くらべる対象がなかったことが原因なのです。
残念ながら、今この双眼鏡を購入することは難しい状況ですが、
販売終了したわけではないので、手に入れることはできます。
でも多分きっと、あっと驚く新商品が近いうちに登場するでしょう。
趣味性の高い付加価値商品でなく、実用的でシンプルな商品であれば
将来のビジョンが明確なので、今度こそたくさん売れると思います。
もちろんその時には、予約して初日に買わせていただきます。