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CANON 10X42L IS WP

40mm級双眼鏡は佳境に入ってきました。

本日の紹介は、CANON 10X42L IS WP です。

光学式手ブレ補正機構搭載の双眼鏡です。

 

世界で一番良く見える双眼鏡は何かと問われたら

迷うことなく、CANON 10X42L IS WP と答えるでしょう。

手振れ補正がOFFの状態であっても、半端な双眼鏡では

太刀打ちできない光学性能です。10X42 の双眼鏡で

これ以上良く見えるものはほとんど存在しません。

 

手振れ補正をONにした、CANON 10X42L IS WP は

室内でも使っても、そのすごさがとても良くわかります。

ピント合焦距離にあるすべての文字を読むことができ

見え方、透明感、周辺まで全く崩れない像質など

ただ単に手振れ補正が付いているのとは訳が違います。

 

夜の空にこの双眼鏡を向けると、見ることのできる星は

通常の42mmとくらべたら2倍以上には感じられます。

普通の双眼鏡では固定しないと難しい微光の星雲なんかも

手持ちで軽々と楽しめてしまいます。もう星が増えすぎて

密度の高いところだと、逆によくわからなくなるほどです。

 

バードウオッチングでも効果は絶大です。

この双眼鏡は、10倍なのに、実視界6.5°もあって、

標準接眼タイプの8倍6.3°よりも広いので、対象物の導入で

困るようなこともないです。フィルターの装着も可能で、

防水性能もJIS7級の完全防水タイプで雨にも強いです。

 

これ以前のキヤノン双眼鏡が抱えていた様々な問題も

ことごとく改善されていて、スペック的にも気になっていた

最短合焦距離も2.5m、アイレリーフも16mmを達成して

この双眼鏡ではあまり使わないかもしれないけど、

三脚接続のネジ位置も光軸の中央でがっちり固定できます。

 

他にも、レンズのコーティングならあたり前なのですが、

ボディにまで、防水用の金属コーティングがされています。

この双眼鏡に採用されている技術的に素晴らしいポイントを

挙げていると切りがないぐらい、“L”の称号に相応しいです。

 

なのに、CANON 10X42L IS WP をフィールドで見かけることは

あまりありません。初代は耐久性の問題もあったそうですが、

この機種は既に販売開始から10年経過していて、

壊れて使えなくなったという話も聞いたことがなく、

バードウオッチング用としては少々重たいのが原因なのです。

 

一眼レフカメラで撮影する時の総重量とくらべれば、

軽いぐらいなのですが、双眼鏡はずっと覗いているので、

長時間移動しながら使い続けるのは結構厳しいのです。

たすきがけストラップを使うとか、ZEROフックとか

もっと簡単なのは、おもちゃのカナビラを使って

首にかかる重量を分散させる方法など、

これより軽い双眼鏡でも色々と効果があるのですが、

移動の負担は減らせても、見ている時の重さは変わらず

この課題を解決することも含めて、Canonさまには

ぜひとも、更なる飛躍をしていただきたいと考えます。

 

運用方法で工夫をするのなら、

すごく軽い三脚とクイックシュー付きの自由雲台に装着

移動時は担いで、必要な時だけ取り外して使うとか、

電気的な仕組みが不安に感じるほどシビアな使い方なら

正と副を用意して、常にコンディションをチェックしながら

きちんとメンテナンスをしていれば安心できます。

 

そのぐらいの手間をかけても、おつりがくるぐらい

次元の違った見え方をする、超特別な双眼鏡なのです。

たぶん、CANON 10X42L IS WP を持っている人は

他にも幾つか所有していて、状況に応じた使い分けを

していると思います。はじめて購入する双眼鏡が、

CANON 10X42L IS WP という人はいないと思いますけど

最初が10万円超級で、後から必要に応じて小型双眼鏡を

追加するのも、経済的に問題がなければ全然ありです。

 

この双眼鏡の見え方を直接に表現することはできませんが、

どんな時に威力を発揮するのかをイメージする画像です。

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保護区の森であれば、分かれ道や重要なポイントに、

上のような印が付けられています。通常であれば近づけば

文字まで読み取ることができますが、難しい位置にあったり

行き止まりの印でも、遠くから確認することができます。

今ではスマホのGPSの方が、役に立つのかもしれないけど

森の地図までは表示されないので、自分の目で確認しながら

進むことで、危険をあらかじめ避けることができます。

 

CANON 10X42L IS WP は、簡易ベットに寝そべって夜空を

眺めるような使い方が、最適な活用方法だと思いますが、

椅子に座って定点観測する探鳥地には理想的なスタイルです。

使い方は人それぞれで、この双眼鏡だからできる使い方を

あれこれと考えてみるのも、とても幸せな時間です。