40mm級双眼鏡の最後の紹介機種は、
SWAROVSKI EL8.5×42 SWAROVISION です。
次回に紹介予定の、FUJINON 10×50 FMTR-SX は、
特別出演の無差別級ですから、別枠です。
昨日、CANON 10X42L IS WP を、
世界で一番良く見える双眼鏡と言ってしまったので、
説明するのが難しいけど、例えば一定の条件で、
特定の星座の中に幾つ微光星があるかを数えるような
評価をするとしたら、CANON 10X42L IS WP が
優位であると思われます。
でもそのようなコンテストは存在しないし、
あったとしても、双眼鏡に順位をつけることに
あまり意味はなくて、それぞれの嗜好にまかせた方が
色々な性格の双眼鏡が生まれてくるので楽しいです。
それでも、世界最高峰の双眼鏡がどんなものなのか
興味があることも事実です。今回のSWAROVISIONを
紹介する理由について少しだけ説明することにします。
双眼鏡といったら、まずはやっぱりZEISSです。
Zeiss VICTORY HT 8×42 ¥257,950
憧れますよね。
せっかく日本に住んでいるのだから、NIKONでしょ。
NIKON EDG 8×42 ¥165,110
安心感があります。
この他にも素晴らしい見え方の双眼鏡はありますけど、
上記の2種は、特別で王者のポジションの双眼鏡です。
それを販売する世界有数の企業すら意識せずにはいられない
双眼鏡が、SWAROVSKI EL8.5×42 SWAROVISION なのです。
NIKONは、現在のEDG双眼鏡の前に北米向けで、
ブリッジタイプの双眼鏡を販売していました。
ZEISSも、次期主力の一角に、VICTORY SF を
用意しています。やはり、ブリッジタイプです。
良いものを積極的に採用していく姿勢は素晴らしく
健全な競い合いをしていくことは大歓迎ですよね。
でも双眼鏡ファンは、そこにSWAROVSKI の姿を
どうしても重ねてしまうのです。オリジナルがどれか
とかではなくて、より光学的性能も際立つことになります。
くもりなきまなこでものごとをみさだめ、きめる???
双眼鏡界の3大もののけは、迷い込ませる気なのか…です。
見え方の違い語るよりも、魔力の強さをおしはかる感じです。
違いがわからないのではありません。違い過ぎるほどです。
それぞれの見え方の違いを言葉で説明しようとすると、
詩の朗読のようになって、上手く伝わらないと思います。
ここまで引っ張っておいて大変申し訳ないのですが、
興味と覚悟がある方は、ぜひ本物をその目で確かめてください。
昨年のJBFは、土曜が雨だったので、日曜は混んでたのですが、
最後まで粘ったおかげで、日差しが傾く条件でも堪能できました。
SWAROVSKI も他社と同様、頂点をも超えようと進化し続けてしており
SWAROVISION は先代のEL8.5×42 との比較で光学性能が確実にアップ
していると思います。これはもう完全に思い込みの領域なのですけど、
はじめて見た時に感じた、眩いぐらいの魔法の力は減少したような
気もします。人間は完璧なものに憧れはするけど、まるで欠点のない
ものを愛することは出来ません。そういう孤高の境地でしょうか。