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フジノン 10×50 FMTR-SX

40mm超級サポートガイドの

ラストを飾る双眼鏡になるというか、

屋内双眼鏡から数えて30台目の紹介となる

節目の双眼鏡は、フジノン 10×50 FMTR-SX です。

 

ここは完全に特別出演の無差別級なので、

NIKON 10×70 SP とか、

KOWA HIGH LANDER PROMINAR とか、

FUJINON LB150 series 25×150 EM-SX とかでも

いいのですが、FMTシリーズはかなり特殊な双眼鏡なのに

7種類から選べるラインアップなのも素晴らしいです。

 

もうまったくバードウォッチングには向かないです。

なんでFujinonなのか、10倍なのか、FMTRを選んだのかは

趣味嗜好の世界なので、深く追求されると困るのですが、

この双眼鏡は、いかにも双眼鏡らしい形をしているからです。

しかも洗練されたフォルムとかでなくて、ちょいブサです。

FMTRにしてるのは、逆にレトロ調の仕上げに見えない部分が

アクセントで、選択肢が用意されているならという感じです。

 

バカバカしくて、一度は削除した文節だったのですが、

嗜好品というのは、他の人から見たらとてもつまらないことにも

注力する楽しみですから、ここはさらりと読み流してください。

でも10倍には意味があります。それは10倍双眼鏡が好きだからです。

双眼鏡ファンが、ひとみ径7mmを意識して選択するほど人間光学的な

理由ではありませんが、10倍は、1の10倍です。←あたりまえ

 

航空管制官になったつもりで考えてください。

空港の地図が完全に頭の中にあって、すべての位置や距離関係が

わかっている場合、旅客機の離着陸を見た瞬間に大きさが判ります。

逆も同じです。飛行機の大きさを知っていれば距離がわかるのです。

こんな使い方なら、スケールの入った双眼鏡を使えばいいのですが、

そこは成りきる楽しみと見え方の比重なので、すっぱりと諦めます。

 

人に双眼鏡をすすめる時は、10倍はやめておいた方がいいと

いつも散々いってますが、やっぱり10倍双眼鏡が大好きなので、

何か最もらしい理由がないかと、時々考えてみたりもするのです。

そんなわけで、この双眼鏡はバードウオッチングには向かないです。

 

完全に定点観測用途に使うことを想定しているので、

野鳥観察ならばスコープの方が最適なのですが、

どうしても双眼鏡じゃないと気が済まない人とか、

光学的性能も頂点を極めたいとかの想いがとても強く

プロ仕様とか、生ぬるい商品では満足ができなくて

訓練された職業人の道具を実際に触れてみたい人に最適です。

 

とても使いにくいです。

最初から近距離の対象物は目標にしてないので、

慣れてしまえば、ピントに関してはあまり問題ではないですが

複数人で使おうとすると、かなり面倒くさいです。

現在では、この用途の双眼鏡も防振タイプに変わりつつありますが

こういう特殊な道具は、ちょっとでも変わると違和感があり

他では絶対にダメという頑固な人々に今も愛されています。

 

一応双眼鏡ですから、手で持って使うこともできますが、

それは持ち運びも可能だというレベルなので数分が限度です。

この双眼鏡を携帯して移動するだけでもトレーニングになるぐらい

わざと重くしてるんじゃないかと思うほどの頑丈な作りです。

それでも同じような用途の双眼鏡の中では軽量の部類なのかも。

 

見え方については、普通の双眼鏡とくらべるのは難しいけど、

ありのままをそのままに確認することが目的なので、

飾るところもなくて、必要十分で期待通りの見え方です。

ただこの双眼鏡に必要とされている見え方は普通ではないので

正しく使うことさえできれば、世界最高の光学性能を発揮します。

 

サイズの関係で一番最後になったというか、

特別出演の特殊な双眼鏡なので、出来るだけ普通ではない部分を

紹介しようと思ったら、こんな風になってしまいました。

たぶん、FUJINON FMTシリーズにこの先Newモデルが発売される

ことはないかと思われ、同時に当分の間は終売することもなくて

この性能がどうしても必要な方々の信頼できるパートナーとして

これからも、ずーっと、ずっと 使い続けられるのだと思います。