30mm級ポロプリズム双眼鏡部門の3つ目の紹介は、
これは見たらかなり驚きます。
Amazonだと、9,790円なので1万円以下で購入できる双眼鏡です。
Nikon 8×30E II や、ULTIMA Z 8×32 と並べるのは迷いました。
嗜好品としてくらべた場合、外装はかなりチープな感じに見えますし、
製品の精密度というか、偉大な歴史ある製品とは方向性が違います。
だから実際に覗いて見た時に、びっくりしたのかもしれません。
Kenko というメーカーは、カメラの好きな人であれば
レンズフィルターの会社として有名ですが、双眼鏡の会社としては
ある意味有名というか、とても幅広いラインアップを揃えていて
商品によって非常に落差があるので、選ぶのが難しいのです。
もちろん良い商品もあります。特に現行の商品中でも型番の最後が
DH MS と付く双眼鏡は、他社よりもコストパフォーマンスに優れて
いて、かなりの双眼鏡ファンなら知っているひそかに人気の商品です。
今回のプロフィールドは、トキナーと合併した後に発売された商品で
レンズメーカーとして、かなり意識して作られているのかも。
ここで改めて説明するのは、何だか違和感を感じるかもしれませんが、
紹介している商品は、見て触って感じるためのリストなのです。
プロフィールド 7X32 は、JBFの会場(手賀沼)で見たもので、
実物を見て触って確かめる価値のある個性的な双眼鏡に思えたのです。
価値観は人によって非常に異なります。
ジョイフルM 6×18 の時は、3,000円以下で双眼鏡を買いたいという
とてもシンプルな条件でしたが、今回は、30mm級の本格双眼鏡を
1万円以下で探すことがテーマになっていると思って下さい。
これ以外にも価格的に競争力がある商品もたぶんきっとあるでしょう。
その判断をするためにも見ておいた方がいい、新しい基準なのです。
願わくば、すでに高級機を持っている人が見てなかなかいいねと思う
のではなく、比較的安価な双眼鏡を持っている人がこの商品を見て
1万円でもこんなに見えるんなら、それ以上ならどんなことになるのか
と考えて双眼鏡に興味を示すようになるのが、勝手ながらも理想的で
それだとまるで踏み台になってしまうので、メーカー様的には面白くない
ような気もするけど、まったく存在を知らないままでいるよりはずっと
宣伝にもなるし、同社のより上級機を選ぶ人が増える可能性もあり、
結果としてさらに良品を送り出せば、会社としても売り上げに貢献して
好循環のサイクルが完成して、すべての人に良い方向になるのです。
(ちょっと最後の段落蛇足気味なので、読み飛ばしてもいいかもね。)