FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

ILCE-7M2K (α7IIレンズキット)に付属するレンズは、

α7II同梱キットレンズ、35mmフルサイズ対応標準ズームです。

このレンズの巷のウワサをサイトで探し回っても、

レビューがとっても少ないです。

 

RとかS、もしくはα9には付いてこないので、

利用者が圧倒的に少ないのです。

理由は色々あると思いますが、αを購入する動機の一番は、

ZEISS を使ってみたいからが相当数と考えられます。

当然です。もちろんこのブログも含まれます。

hydrornis.hatenablog.com

では、Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS です。

hydrornis.hatenablog.com

になると、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA になっています。

どちらもキャンペーンの対象製品になっていて、

価格的にも本体とのバランスがいいです。

 

このブログはあまのじゃく思考なので、

いきなりZEISSレンズだと、α7II単体の実力がわからないです。

これまでに何度もレンズ交換式のデジカメを購入して使っていますが、

キットレンズには必ずメーカーのメッセージが込められています。

具体的には、外観は比較的安っぽい感じがしても、

全域で無難な描写力を確保して本体の性能を引き出す設計です。

これ以上は豊富なラインアップの中からお選びください。

 

このポジションは極めて重要で微妙なセッティングが必要になります。

完全に満足させる事も、他社に乗り換えるレベルもNGです。

FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS は質量を抑えるために控えめですが、

とても尖った特性を持っているので、確かにソニーらしい印象です。

 

普通にビューワでページ送りをする大きさなら特筆するような

描写ではなく、等倍表示をしてようやくその性格がわかってきます。

わりと新しい設計のレンズにしては、中央重視でながれます。

画角による差はほとんどなくて、F5.6がバランスのピークです。

AモードF5.6の撮影ならとても良く出来たデジカメ画質です。

正直にいうと、風景撮影にはあまり向かないレンズです。

 

人物がメインとなる室内のスナップでは、

フルサイズの高感度特性を利用することで余裕があります。

人数が増え過ぎると解像力の差がかなり影響するので、

集合写真も、3,40人以上になると結構厳しいです。

被写界深度の問題ではないので、絞っても効果は期待できないです。

4,5人ぐらいのライトスナップにとっても適した感じがします。

 

さて、今回最も重要となるポートレート撮影の場合、

かなりの工夫が必要です。このレンズの解像力は中央に限って、

相当高いので、周辺との差がわかってしまいます。

画面中央に被写体を配置する時はOKですが、

これだと証明写真になってしまいます。

 

なので、最適解は少し引き気味(40mm前後かな?)にして、

センターで瞳を捉えます。構図を考えるのは後回しです。

全身だとこの方法ではちょっと対応できないですが、

黄金比となる配置にトリミングすれば完成です。

 

鳥撮では当たり前というか焦点距離の不足を補うために、

いつもやってるので、このブログ的には違和感はないのですが、

せっかくの2400万画素と機能を切り捨てることになるので、

もったいない上に、少し切なく感じられます。

 

均等な画質、正しい構図を追求するスペシャリストの方には、

邪道といわれても仕方ないですが、このズームは両端より

40~50mm(最も鏡筒が短くなる)あたりをピークにしてるので、

レンズの性格というかクセを知っていた方がいいです。

 

FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS  の特徴を理解することが目的で、

読み手によっては少々がっかりするような事も書いてありますが、

SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

の組み合わせは、決して他機に劣るような事はないです。

10万円前後のデジカメで、これ以上を望むのはかなり贅沢です。

 

ズームレンズは難しいので、

今回のイベントは、SONY FE 85mm F1.8 に決定です。

この先もαシステムを使い続けるなら、

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS か、

FE 100-400mm/F4.5-5.6 GM OSS を選択しそうです。

 

おまけ:最後の最後まで悩んだもう一本のレンズは、

FE 100mm F2.8 STF GM OSS です。